マイヒストリー⑦

目次

第六章



最終章

~軸・未来へ~


平井堅さんの ノンフィクション

『描いた夢は叶わないことの方が多い』

この歌詞を聞いた時に

そうだよね。

私だけじゃ…ないよね…

これ、口にしていいんだ…って、安堵した。


そう思った人って…

私ひとりじゃないと思うのですが…^^;


強く願えば叶う

頑張れば夢は叶う

夢は叶えるもの

叶えなきゃいけないもの


子供の頃からそう教わり、

何かのスローガンのようによく見、

仕事は夢を叶える事、

諦めることは悪いことだと…

そう思っていた気がする。


だから

私にとって。諦めたことは完全なる「挫折」だった。

劣等感、敗北感、空虚感…

それは挫折ばかりの自分が

望む未来を諦めた自分自身が

一生持って生きるもの。

夢を叶えた人の力強いカッコいい言葉が…心底痛かった…

だから。


人に(平井堅さんですけど)こうして言葉にしてもらって。

めちゃくちゃホッとした。


でも夢は1つじゃなくて。

小さいことから大きいことからいっぱいいっぱいあって。

叶えられるものは小さなことからたくさんある。


大切な人が、子供が、同じ思いをすることがあったら、言える。

「夢が見つけられないことに焦ることはないし、

見つけた夢は、その時に叶えられなくても全然大丈夫。

何も問題ない。うまく流れる「時」が来る。

違う夢がまた生まれて、次は叶えられることも沢山ある。

何度だって、いつだって。」


過去も今も、みっともないことも全て見せて、

そう言える誰かの友達、、母、講師、でいたい。


これは夢を叶え、前向きにぐんぐん未来に歩く人から見たら

私の言葉は、ただの負け犬の遠吠えかもしれない。

夢は絶対に叶う!叶えるものだ!という思いからは不快しかないかも…

そんな方はスルーして下さい。ごめんなさい。


3人出産をして、37歳、次女が0歳の時にバレエヨガを見つけ

これしかない!と、思った。
見つけた瞬間、このインストラクターになりたい!と思った。
問い合わせたら東京しか習えなかった。
まだ授乳中。
通えん…

主人の肩コリがひどく、自分の側弯のことを知りたかったこともあり、

主人と両親の助けをかり、整体師養成スクールに通い始めた。

その後、経絡を利用したアロマトリートメントも習った。

肩コリや、子供たちのメンタル、家でケアできたらいいな。

単純にそう思った。


そして40歳、1番下が3歳、春から幼稚園に上がるという時、時が巡ってきた。
両親と主人は、交代で子供たちの面倒見てくれる事になり、

月火水、週の3日は資格取得のため東京。

木曜日末子のプレスクールから後半は母業。

…を繰り返し、3年越し、念願のバレエヨガの資格を取得した。


子供たちどーするの?と、一言言ってはいたけど、

「いいよ、いっておいで」

反対せず、そう言って送り出してくれた主人。




40年、

「あんたには多分、何をやらせても一緒だったよ。」

「全部中途半端。何も頑張ってこなかったから何もない大人になったんだよ。」

と、いっぱい聞いてきた。

私は私でもちろん言い分があったけれども、気づいたら

そうなんだ、私は何も頑張ってこなかったからこんなに中途半端なんだ…

私はそれだけの人間なんだ。

何も成し遂げられず、何もできず、唯一の夢も親を説得できず諦め、

やりたいことが見つけられなくて、

それも全部私が何も頑張ってこなかったから…

ダメな人間。そう思ってた。


人に褒められ、謙遜している様に見えているそれも、

人が本気で私を褒めてくれているとは心底思っていなかった。



私の持つことができない、その何かを明確に持って

生きている人に常に憧れ、羨んで生きてきた私が、

40歳になってこれだ!これが一生やりたい!と

思いを叶えた、それはまさに「夢を叶えた」ことだった。

私にも…あった!!私にもできた!!


東京では、全日夜予定があった。

ホテルマン時代の同僚、学生の時のアメリカ研修で

一緒になった友達や添乗員さんたちに会った。

お友達のお家に泊めてもらった。
一人中華街満喫って夜もあったけど(笑)


これまで出会った、大好きで、大切になった沢山のみんなに会いに行った。


いつの間にか、あまり辛いことがなくなっていた。

大した事が少なくなり、躓いてもただでは起きなくなっていた。

いつも助けてくれる沢山の友達がいた。

命が尊いものになっていた。
助けてもらった命を大切に生きたいと思うようになっていた。
人を大切にすることを、たくさんの友達に教わった。

気付いたら私の周りには

「優しい人は、その優しさの何倍も傷ついている人」

そんな言葉通りの優しさにあふれた素敵な人がいっぱいになっていた。

そんな人生を幸せだと思うようになっていた。

そんな自分の人生を、丁寧に生きたいと思うようになっていた。


いつの間にか、自分の人生が好きになっていた。

何やらせても一緒
何もない人間

その思い込みは言葉によって作られていく。


言葉は魔法。
言葉は口から出たら力を得て言霊となる。
人をどんな風にでも操れるパワーを持つ。
消しゴムでは消せない。
送信取消も削除キーもない。
人の心と身体を蝕み殺す武器にもなる

逆に一生心を支えるほどの、生かす力にもなる


呪文


投げられた言霊は相手の心に育っていく。

私だけが持っている経験を活かすなら、
その魔法を
大切な人に大切だと、大好きだと、頑張っている人にはあなたはすごい、大丈夫だと、
生きている限られた時間、たくさん伝えられる魔法使いになりたい。


それでも、友達や子供が困っている時。

一瞬で助けられるほどの言葉を持っていない。

人の死に関わることが人より少し多かったかもしれない。

でも、一瞬で沢山の人や物を無くす戦争や災害や事故を経験したことはない。

食べることができなかった日もない。

実際、私のちっぽけな人生。大した経験はしていない…

うすっぺらい人生だ…経験がないから人の気持ちがわからない。

こんな時に助けられる言葉一つ持ち合わせていない。

若い時の苦労は買ってでもしろって、そういう意味か…

そう思い、落胆する時も。多々ある。


私の小さい経験から、限られたことしか伝えられない。

それでも


描く夢は叶うこともたくさんあり

生きているそれだけで尊く、

命が美しいものだと、

そう思える人生を。家族と大切に生きています。


アロームリリーの「美しく生きる」

最後までお読みいただきありがとうございます。


【あとがき】全てを書き終えて…


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